昭和の光景について改めて知れるジブリ映画『おもひでぽろぽろ』

ジブリ映画おもひでぽろぽろの大半は主人公の小学校5年生の時の回想シーンを占めています。本人が小学校5年生の頃の思い出を無意識のうちに引っ張って人生過ごしてきた様子がここから伺えます。しかし、最終的には結婚することになり、それを機に小学校5年生の頃の思い出をふっ切る様子が見て取れます。

主人公は昭和30年生まれとされています。そのため、小学校5年生時代の光景はいかにも昭和ですという感じです。したがって、若い人には少し煙たいかもしれませんが、その時代を生きた人にとってその光景はとても懐かしく感じるようです。性教育は男女分かれて行う様子、スカートめくり全盛期、ひょっこりひょうたん島、ごみは学校内の焼却炉で燃やしている様子、クラス対抗野球大会(女子は参加せず、応援に回っていました)、亭主関白の光景など今の時代にはない光景が様々映し出されています。

個人的に印象に残っているシーンは主人公が学芸会の演劇をきっかけにとある劇団の子役にスカウトされる思いでのシーンです。結局主人公の父親が「芸能界は駄目だ」と言って劇団に入ることはかないませんでしたが、父親の存在が絶対という時代であったことがここから伺えました。

いまではあまり考えられないことです。そもそも父親母親に限らず親と子との上下関係も今やフラットになりつつあります。しかし、当時は子どもの意志はあまり尊重されず、親の言うことが全てという時代でした。そのため、結婚相手も親によって決められる時代でもありました。

そのため、改めて私にとっておもひでぽろぽろは家族について考えさせられる話でもあったように思います。今は親が子どもに介護される身となった時代のため、そこまで恩着せがましくすることは出来ないと思います。まさに、昭和の時代の様子が鮮明に映し出されているように思い、昭和の時代を知らない若い人や子どもたちにとってその光景を触れるきっかけにもなるジブリ映画の一つだと思います。

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