初恋の甘酸っぱさでキュンとします

ジブリ映画の中でも、現実的で日常を切り取った作品といえる「おもひでぽろぽろ」は、どちらかというと子どもには受けない作品のように感じます。しかし年齢を重ねていくと、何とも味わい深く懐かしい気持ちにさせてくれる大好きな作品に変わっていく人も多いのではないでしょうか。私もその中のひとりで、テレビで放映されるたびに何度も観てしまいます。もうとっくに小学校を卒業してしまい、小学5年生のタエ子よりも、27歳のタエ子に近い年齢になってしまいました。おもひでぽろぽろの見どころはたくさんあります。当時珍しかったパイナップルがあまり美味しくなかった話、初めて父にぶたれた話、分数がとけない話、学芸会の話など…書いているとキリがないほど出てきます。その中でも一番の見どころだと思うのは、タエ子の初恋のシーンです。他のクラスの男子、「ヒロ」がタエ子の事が好きなのだと、おせっかいな女子達がタエ子に伝えてきます。そしてタエ子は一気に彼の事を意識しだすのです。一度だけ、ヒロと短い会話を交わします。「雨の日と、くもりの日と晴れの日、どれが好き?」というヒロの問いかけに、「くもりの日…。」と答えるタエコ。ヒロは、「おんなじだ!」と言うのです。たったそれだけの会話なのに、彼と心が通じ合った喜びで、天にも昇るような気持ちになったタエ子は、空に翔け上がります。そしてふわりと空を泳ぐタエ子の姿は、恋する乙女の高揚感をメルヘンチックに表現していてとても大好きなシーンです。

原作と映画のラストが違う

おもひでぽろぽろはスタジオジブリが製作したアニメーション映画です。監督は高畑勲で、声優として、主人公の岡島タエ子を今井美樹が、田舎の青年であるトシオを柳葉...  詳細 ⇒

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